2005年 03月 07日
カワサキ スーパーシェルパ 市販オフロードバイクは二種類。フルサイズとショート(便宜上)。 ショートは、セロー・SL230・ディグリー・スーパーシェルパ・ジェペル200。 このうち、左端がセロー、SL・ジュベル・ディグリー・右端がシェルパ。 町中で使うのならシェルパかディグリー。どのみちショートサイズは身長165Cm以上の人はきつい(と思う。ジュベルを除く)。 シェルパの美点は、変なコンポーネントが一切無かったこと。整備を憶えるにはこれほど良い教材はないです。コレ以外の5車種は何らかの?な部分を持っています。 欠点は3つ。異常なほどピストンがシリンダーに入れにくい。車体のジオメトリーが全くオフロードに向いてない。上記の通り身長165Cm以上の人には窮屈。 オフでの操安は信じられないくらい悪いです。重量配分を失敗してます。 もし異論があるなら、セローに乗ってみることをお進めします。何十年も売られてきた理由が判ると思います。 メカ的な弱点は2つ。カムチェーンの寿命が短い(カワサキはどれも、か。気にしない人は気にならないとは思うけど)。プラグコードが浸水に弱い。 カムチェーンは2万キロぐらいで交換、プラグコードはさっさと社外品に変えることを進めます。 セローセグメントを嫌って(同じ土俵で勝負しても勝てないから。ね、HONDAさん!)、トライアルとトレールの中間を狙ったのでしょう。 トライアルアピアランス。ダウンフェンダーは新しい回答かな、と思いました。他社とは競わないカワサキらしい狙いです。 でもあまり評価はされませんでした。なぜなら肝心なトライアルバイクとして全く使えなかったからです。カワサキはトライアルのノウハウを持ってなかったのが痛かった。雑誌の評価では直接的には書かれませんでしたが、やはりオフの評価は低かったです。 トライアル操安にするにはSOHCが妥当。判っていたけど手持ちの250ccSOHCはないし、どうせ新設計なら汎用になる(今後、使い回せる。結果KLXのお下がりでしたが)DOHCにして、ついでに高速巡航性とハイパワー(そんなでもないけどね)を付加して商品価値を高めよう、というのが裏かな。出来たバイクはとにかくふつーのバイク。そんな虫のいい話は転がってないですよ、カワサキさん。トレードオフの関係は時空間の法則だと思います。 失敗だったのか成功だったのかは、マーケットすら回答出せないと思います。 なんだかよくわからないバイクになりましたから。身長の低い陸オフローダーにはストライク、かな。狭い・・・。 やはりセローの壁は厚いです。てゆうかあれは巨人ですね。発売当時は大したこと無かったのですが、巨大化、ハイパワー化が進む現在、乗るといかに良くできたバイクか判ります。 さてさて、そのセローがモデルチェンジ。さすがに1980XT125ベースのエンジンではね。私がセローを嫌う理由の、つぎはぎの無理くり辻褄合わせはヤマハも判ってたのでしょう。 びっくりしたのは5速でぶーぶー言ってる人が多いこと。ワイドレンジカバーは燃料コントロールと高回転時のフリクション問題を高次元で解決してると言うことなのに。500cc2stなんか4速、ブルタコは3速でした。数字が多い方が偉い?雑誌の見すぎ。 整備性は悪くなるけど、4バルブSOHCを選んだのはさすがヤマハ。手持ちのフレームと足周りを使ってるのが吉と出るか凶と出るか。 WR250Fに乗った後ではなんとも・・・・ねぇ。 backoff誌より(セルはずせよぉ・キック付けろよぉ・アナログメーターにしろよぉ。そしたら5万ぐらい安くできるじゃんぶつぶつ・・・) 久々にこのブログらしいことを書かせてもらいました。ふう。 ・・今メール入って、オーナーさん、シェルパ足がきつくてイヤだって。身長170あるもんなあ。おれもそれでイヤになったし。
by 3et3xp
| 2005-03-07 22:26
| バイク
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