2008年 02月 15日
人体 失敗の進化史/遠藤秀紀 なんだか久しぶりに良い本を読んだように感じます。 ・・・って書評って難しい。内容書くとネタバレだし、感想だけ書いても 興味もたれないだろうし・・・・。 遺伝子のエラーコード(イントロン)がどのように成立したか、あるいは知られざる 役割、みたいな話かなあ、と思って買ったんですが、全く関係ない内容でした。 道路で轢死した狸の解剖の話から始まって、「おや?なんか違うぞ」と 思ったのですが。 「遺体科学」 遺体を解剖することによって、どのようにしてその器官が進化したかを 他種との解剖比較で推測していこう、といった科学、です。 (著者が命名した学です) こういった方法は、化石から展開するのが今まで読んできた本でよく使われた手法ですが、 この本は、現存する種を使って考察していて、非常に判りやすいです。 (ただし、図表はいまいち判りにくいですけど) う〜ん、バラバラな文章だなあ。なんつーんだろ、、、、、 例えば魚のヒレが四肢になった、という現象があるじゃないですか。 進化学的には適応とかなんちゃらとか「概念」でさらっと説明してしまう部分を 比較解剖学の中でもっと「生」のあるきちんとしたストーリーをつける所が 目新しくて面白かった、、、、、 みたいなのでよいですか? 難しいね、書評。 人間に至る道のりは、「適応」とか「選択」などのすっきりした一本道の概念で 説明しがちだが、解剖学的に見ると、人体なんて後からの辻褄合わせでむりくり 変更した結果だ、みたいな話。 だめだ、ドツボ。おやすみなさい・・・・・・・。
by 3et3xp
| 2008-02-15 01:10
| 本
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