2008年 01月 01日
2007年は、やはりコレが一番面白かった。 (画像でかっ!) 「初音ミク」(いや、コスプレが、じゃないよ、ちょっとみなさんにお年玉) 出てきた時、ワタシは、 ”DTMやってる人で、仮歌入れるのに便利で低価格なソフトウェア” この値段でこの技術を提供できたことはすごい、と思ったんですが・・・・。 (そんなことを書いてました) 擬人化されたイラストが一人歩きをはじめて、ニコニコ動画やアイドルマスター、 MAD等のシナジー効果で一気に別のモノに化けましたね。 それで初音ミク/google問題。 昔から知られていた・問題になっていた事ですが、googleの偏向した検索結果が世間一般に 知られることに。 この資本全体主義の中で、”中立・公正”は幻想であることを多くの人に理解させてくれた (理解したのか?)一件でした。 そんで初音ミク/JASRAC問題 本来、このソフトはギターやシンセ等楽器と同等の権利関係なもの (スタインベックの・・とかね) ところが、擬人化された商品イメージと、”人間の声を使う技術”と言う事が 問題をややこしくしました。 JASRACを通さない限り、着うた等に上げられない商習慣、と、 JASRACという団体を通さなくとも違法ではない、と言う話が公にされたり、と。 彼女にかかわる誰もが、彼女をどう扱って良いのか持て余しているようで レガシー思考の関係者達の迷走ぶりが面白かったです。 そして第2段の鏡音リン。 最初は”仮歌ソフト”だと思いましたが、いまや”初音ミク”というソフトのパラメータ をイジって遊ぶプロダクツになっていると思います。 第2段が出る、と言う時点で、”仮歌ソフト”としての声質のバリエーションを 期待した人がほとんどでしたが、いざ出てみると、かなり使いづらいものに なっていて文句を言う人が多いように思います(売り上げが表してますね)。 が、上記の”ソフトのパラメータをイジって遊ぶプロダクツ”として考えると 「(第2段のゲームとして)難しくなってる」は正解ではないか、と。 ほとんどの人はその事に気付いてないようですが。 最初期のシンセと同じですね。つまみ(抵抗)をいじってなんとか ピアノの音を出そう、と試みていたその行為そのものだと思います。 シンセ初期の批判を1つ 「そんな機械をいじくり回して、ばかでかい機械で偽ピアノの音を出すより、 素直にピアノ引いた方が労力、コストの問題から考えても、何十倍もまし」 その後、喜多朗やYMOが表に出てきたのはご存じの通り。 昔と違うのは、今では”いじること”が遊びとして成立している事、 それを簡単に発表する場 余剰労働者の増加 手持ちの機材(普及したPC)で動作可能なソフト、とその安価な価格設定 だとワタシは見ております。 ほんっとーに安価なモーションエディターが出れば、 もっともっと大きな流れになると思ってるんですが。 (重力、重心、コリジョン(当たり判定・髪や服が本体にめり込む)問題の解決は 遠そうです。エディタそのものに物理エンジンを組み込むことはエディタという 意味から難しい。市販CGツールは涙ぐましいほどの手作業) WR250Rが出たり、TY250Sですったもんだしたり(個人的な事)とありましたが、 やはり2007は初音ミクにまつわる話が一番、実り多かったです。 (これもまた”みっくみくにされた”というのか?)
by 3et3xp
| 2008-01-01 14:58
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