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STRAY TRAIL

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2008年 03月 07日

BS2のワナ

早く寝よう寝ようと思ってるのだが、昨日、BS2でグラディエーターを・・・。
ダメだな、オレ。

BS2のワナ_c0009160_2383733.jpg




リドリースコット

(以下、”どうでもいい”発言は、”プライオリティが低い”と読み替えて下さいね)

とにかく、映像が上手いんですよ。ライティングと露出とレンズ選び(深度)が絶妙。
多分、彼にとってストーリーや役者さんはどうでもいいんでしょうね。
銀行=製作会社が提示したいくつかの脚本の中から、彼が
「このシーンを撮ってみたい」
で選ぶぐらいなんでしょう。だから脚本は無難な外れがない(日本語変。意味を取ってね)。
経歴に一貫性がないのがそれを物語ってるような気がします。
(日本のネオンを/古代ローマの戦闘を/近代戦を・・・みたいなね)

例えば演者の顔のアップのシーンがあるじゃないですか。
メインライトの照度・角度と、サブ(照り返しとか輪郭線を出すための光ね)の
バランスが自然。で、その背景の暗さとボケ味も絶妙。
(そんなシーンがあったら、よく見てみて下さい)
そんな画の創り方を見ていると、空気の質感よりも空間を表現するのに長けている監督
じゃないかな、と思います。
初期は奥行き感を創り出そうとしていたようですが、最近はソッチの方に主眼を
移しているのでは、と思っております。

きっと彩色はどーでもいいんじゃないでしょうか。
映像の美しさを安易に色彩に頼るのではなく、露出で魅せる彼の手法が素晴らしいです。
(中・・・いや、やめておきます)
その辺は、パッと見は判らなくても、やはりなにかしら映像が違う(強く印象に残る)
のが受けた理由だ、、、と思いたいところです、、がね。


同じ脚本(グラディエーターね)を、他の商業監督にやらせた方が、
”わかりやすい”おもしろさになるんじゃないかな。
ストーリーもそんな見せ場で一杯ですし。

なんか映像に執心した書き方ですが、「映像作家」ではないと思います。
「心情の解釈」より「シーンの解釈」に重きを置く偉大な監督だと思います。

by 3et3xp | 2008-03-07 23:55 | 雑記


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