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STRAY TRAIL

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2008年 03月 30日

ヒトはなぜペットを食べないか 山内ひさし

”みなみけ”って、ヤンマガでやってるんですよ(なんとかハルコ、だっけな)。
うっす〜〜い線でB/Wバランスが最悪で構図も見切れるUPが多用されてて見づらくて、
内容もぐだぐだなマンガなんですが、アニメになってるそうです。←遅い
どうすんだ?あんなマンガ。需要があるとも思えんが・・・・・。


まあ、そんな話は例によって置いておいて。

ヒトはなぜペットを食べないか/山内ひさし
ヒトはなぜペットを食べないか 山内ひさし_c0009160_19521718.jpg




「ああ、タブーの話(タブーを使って説明)だったらヤだなあ・・・」
と思ってたら、やっぱそうでした。読む価値ナシ。
心理学・民族学やってたら、そんなの誰でも真っ先に思いつく話、
ようするにヒネリがなくてツマラン、てことです。

 ”タブー”ってゆーのは、割と便利な倫理(宗教)境界線の概念で、
説明しようと思えば、世界中の神話の中から好きなように(都合の良いように)解釈して
「ハイ、コレと同じです」って言えば済む話ですから。。。。

説明しておくと、”ヒト”と”動物”の境界域を”タブー”と設定(説明)して、
ペットはタブー域に存在するようになったから食べない、てのが著者の説明。
(ちなみに近親相姦は、親族は、”自分”と”他人”の境界域なのでタブー、な話)


 それはそれで良いと思うんだけど、タブーから説明するのなら、
ソレを突破する場合、どんな心的ダイナミクスが働くのか、その辺の所から
説明して欲しかったなあ。
むろん、同一化以外の概念を使ってね。


いや、ワタシは判りませんよ。それを知りたいからこの本を読むわけで。。。。
昔、水族館に行った時にマグロの泳ぐ姿を見ておばちゃんが
「いや〜、おいしそうやね〜」と言っていた事が引っかかっております。

まあ、何に引っかかってるかと言いますとですね、
ペットを溺愛する=家族と同一視(ヒト族に仲間入り=タブー域)、といった構造が
2008年現在、その”溺愛”構造が変化しているのではないか、と。
アイボの件や、カブトムシの電池を探そうとする子供、などなどですね。


変化の速い最先端の人間心理の説明に、心理学ツールの開発が追いついてない
と、思います。現代哲学との融合は割と良い速さだと思いますけど。

by 3et3xp | 2008-03-30 20:38 |


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